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RENAULT TWINGO3 のコーディング(覚え書き)

執筆者の写真: yasushi-takahashiyasushi-takahashi

車のECUにアクセスして設定を変えたり隠し機能を有効にしたりするコーディング

例えばデイタイムランニングライト(DRL)はデフォルトでは無効になっていることがあるがECUの設定で有効に出来たりする


最近はヘッドライトがLEDの車種が多くなったがちょっと古い車ではハロゲンなのでLEDに比べるとどうしても暗く感じる

アイドリングストップ機能のある車種でハロゲンの場合はヘッドライトの消費電力を下げるためにPWM (pulse width modulation) が使われているので、そのままLEDに交換するとチラつきが発生したり本来の明るさが得られないようだ


PWMを直流に変換するコンバーターもあるようだがそこそこ高価なのと、直流→PWM→直流と2度も変換するのは効率も落ちるだろうしだいたい美しいくないww


ネットを検索するとECUにアクセスして設定を変更することでPWMをキャンセル出来ることがわかった


ただし車を制御する中枢部分にアクセスするので失敗すると不動車になるリスクもある

あくまで自己責任ということで

また以下の手順はMacでのものなのでWindowsでは異なる


車種はRenault Twingo 2019 、Twingo3 の前期モデル


車とパソコンを接続するインターフェイス

助手席側ドアを開けるとダッシュボードの下に診断用のOBDコネクタがある

ここにインターフェイスを挿す

購入したのはコレ

ELM327 OBD2

チップとしてPIC28F25K80を使っていることが必須らしい

もちろんこれは中華コピーだが安いので試してみるつもりで購入

パソコンとの接続はBluetooth


パソコンはノートじゃないと持ち出せないのでちょっと古めのMacBook Pro

OSはBig Sur 11.7.10


ECUと通信するためのアプリがDDT4ALL

有志が開発公開しているものらしい

code のボタンからzipファイルをダウンロードして適当な場所に置く


データベースとしてDDT2000

これは業務診断機用にRenaultが公式に出しているもののようだ

Aug. 2017 ver. からTwingo3に対応とのこと

このデータベースはネットに落ちているらしいのだが怪しい?キリル文字のサイトに登録しなければならなかったりするので落ちているものを拾うのはリスクがありそう

買っても数ユーロなので素直にこちらから購入


DDT4ALLの実行環境

DDT4ALLはソースコードとして配布されているので実行環境としてPythonとPyQt(よく分からない単語が次々に出てくるww)が必要だが、古いMacではPython2がインストールされているのでそのまま続けようとすると古いから使うなと怒られるww


Pythonはパイソンと読むらしいのだが第2変化の男性名詞 πίθος pithos ピトス 酒瓶 の単数対格形 πίθον pithon が連想されてどうしてもピトンと読んでしまうww


Homebrewを導入してそこからPython3をインストールしようとするがうまくいかない

Xcodeがなんちゃらと出るのでAppStoreからインストールしようとするとOSが対応していないと言われる

調べてみるとBig Surに対応する最終版がXcode 13.2なのでCommand Line Toolsとともにインストール

それでもアップデートしろとか言われて結局13.2.1が正解だった


Python3のインストールはけっこう時間がかかった

ターミナルで Python3 --version と入力してバージョンが確認できればOK

3.13.2がインストールされていた


Python上でGUIを作成するPyQtのインストール

参考にしたページに書いてある通りにやっても上手くいかなかった

インストールされたかどうかよくわからないまま進んだのだがターミナルにコマンドを入力してDDT4ALLを立ち上げる段階で

pip install -r ./requirements.txt

を入力して実行するとPyQt5が自動的にインストールされた

このコマンドはアプリを実行する仮想環境作成に必要なパッケージを一括してインストールするものなので、PyQtのインストールで苦労する必要はまったくなかったのはあとから分かったこと^^;


ダウンロードしたDDT4ALLのディレクトリにDDT2000の ./ecus 以下をコピー


ディレクトリ内でターミナルを開いて以下の呪文を入力するとようやくアプリケーションが立ち上がる(^○^)/


  •  Install new venv: python3 -m venv ./venv

  • Set good attributes: chmod +x ./venv/bin/activate

  • Activate venv: source ./venv/bin/activate

  • Install requirements: pip install -r ./requirements.txt

  • Run's app: python3 ./main.py


作業が終わったら deactivate で仮想環境を無効化しておく


最初はターミナル内での作業がチンプンカンプンだったがPythonと仮想環境について調べるとやっていることの意味が少しずつ分かって来ておもしろい(^^)




シミュレーションモードでネットの情報と同じ項目があるか確認してみた

PWMを無効にするにはこの画面の中ほどの Nbx_LowBeamwithoutPWM_CF のところの0を1に変えればいいようだ

コーナリングライトの設定の項目がちょっと違うが実際に車と接続してみないとよく分からない

接続するのはまた後日ということで😅



参考ページ



 
 
 

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