発端はごく小さな傷だった
11月15日 金
夕方5時頃、右手中指の第二関節の内側、ちょうど曲げるとシワになるところに幅5ミリ深さ2、3ミリのほどの切り傷が出来た
すぐに絆創膏を止血のため強めに巻いて事なきを得たはずだった
その数分後、ちょっと強く力を入れた拍子に絆創膏で曲がりにくいところを思い切り曲げてしまったら激痛が走って指を動かせなくなった
てっきり関節を痛めたと思ってとりあえず木片を当てて固定して就寝
けっこう疼痛がある
11月16日 土
痛みは相変わらずだが関節はどうにか動かせるから骨折ではなさそう
でもどうも中指の付け根が腫れている様子なので固定した木片を外すと指も腫れている
手のひらまで腫れて痛みがあるのはおかしいと整形外科を受診
レントゲンを撮ってから診察室に入るとまず傷について聞かれてから指を曲げ伸ばししたり腫れの様子を見て、ドクターからこれは腱の通る部屋に細菌が入って化膿している、悪くなると腱が溶けて指が動かせなくなるのですぐに固定して今日から1日2回抗生剤の点滴と告げられた
この日は土曜日だったのだが「バイキンに土曜も日曜もないので明日も点滴に来てください、バイキンとの戦いです!」とドクター
バイキンに土曜も日曜もないというところで周りのナースたちが笑ったので思わずこちらも笑うと「笑うと免疫が高まるので笑うのはいいことです」
楽しいドクターだけれど状況によっては入院になる可能性もあるといわれて気が引き締まった
右手の肘から先に装具を付けて包帯でぐるぐる巻きにされてから点滴
それが終わると今後の予定
月曜日まで1日2回、時間を指定されて点滴のために通院すること、片手が使えないので車の運転を控えること、火曜朝に次の診察という説明
小さな傷からこんなに大事になってちょっとキツネにつままれたような気分だったが、とにかく家族に連絡して迎えに来てもらった
それから火曜日朝の診察まで1日2回の点滴は運転ができないので家族に送迎してもらって、その間に痛みと腫れはだいぶよくなった
11月19日 火
診察で指の状態を見て「手術はなし」と言われてホッ
ただし治りきったわけではないから無理はしないように
「指数関数的に菌が増える」と言われてこんなところで指数関数が登場するとはとちょっと可笑しかった😆
1日2回の点滴は継続
装具が外れたので運転ができるようになったのがありがたい
11月21日 木
朝の診察で経過は良好、点滴は今日1回で終わり、その後は抗菌薬飲み薬が2週間分、診察後はリハビリ
指示書に「化膿性屈筋腱腱鞘炎」と書かれていた
リハビリで指をさすったりゆっくり曲げ伸ばししてもらったらだいぶ曲げられるようになった
無理のない範囲で動かした方がいいとのこと
11月26日 火
診察とリハビリ
経過は良好だがまだ油断しないように、変わったことがあったらすぐに連絡とのこと
というこで怪我から2週間経った11月29日現在は、日常生活ではほぼ問題はなくなったけれどまだ少し腫れていてフルに力を入れて握れない、第2関節のあたりから指の付け根にかけて圧痛があって強く曲げても痛い、朝起きた時は特に曲げにくい、無理をすると夜になっても痛みが残るという状態
ネットで「化膿性腱鞘炎」を検索するといろいろ情報が出てくる
原因菌の7割は黄色ブドウ球菌、そのほか連鎖球菌などどこにでもいる菌
第1関節の先から指の付け根まで伸びた腱鞘の中を満たしている滑液に細菌が入るとそれが培養液のようになって短時間に爆発的に菌が増える
放置すると腱が溶解、骨髄にも細菌が入って最悪は指を切断しなければならない
などなど、ごく小さな傷が発端になってたいへん怖いことになる😱
今回は夕方受傷して翌日朝の受診だったから対応としては最短に近かったと思うが、それでも2週間経ってまだ完治していない
仕事の方は1週間ほぼなにも出来ず、数日前から軽作業を始めて一昨日は巻線を作ったり昨日は自動鉋で板削りもしたけれど、大きな板を掴んだりするとどうもまだ無理はしない方がいいのかなという感じ
まだ手鉋は使っていない
指の小さな怪我なんて日常茶飯事だから、もし数日様子を見ていたら手術の可能性もあったしさらに完治まで時間がかかっただろうと考えるとゾッとする
化膿性腱鞘炎については下記のリンクに分かりやすくまとめられている
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