音楽用語というとイタリア語だけれど、ギリシア語をちょっと齧ると音楽に関わる語にはギリシア語起源のものが多いことに気づく
思いつくところをあげてみると、コーラス、オーケストラ、シンフォニー、ポリフォニー、モノフォニー、ホモフォニー、フィルハーモニー
楽器ではオルガン、ギター、モノコードさらにはシンセサイザーも
そもそもミュージック、ハーモニー、リズムがギリシア語起源
music < μουσικἠ ムーシケー もともとは音楽に限らず学芸の神 Μοῦσα ムーサ の司る学芸全般を指していた。他にΜοῦσα に関係する語として museum < Μουσεῖον ムーセイオン ムーサたちの神殿
harmony < ἁρμονία ハルモニア さまざまなつながり、結びつきを意味していて、傷口の縫合や人間の骨格なんて意味もあり、音楽に関してはハーモニー、調性、弦の張り方や音階、イントネーションやピッチと、かなり多義的な語
rhythm < ῥυθμός リュトモス rhythmの綴りはなんとも不思議だけれど、これがギリシア語起源と分かれば納得がいく。 語頭のρ (ローマ字ではr)は常に気息記号が付くのでローマ字転写でrhになり、 θ は帯気音なのでth。意味は繰り返す動き
コーラス、オーケストラはもともとは演劇用語で
chorus < χορός コロス 劇中で歌ったり踊ったりする集団。初期は12人、のちに15人
orchestra < ὀρχήστρα オルケーストラ 劇場でコロスが舞い歌う場所を意味し ὀρχηστύς オルケーステュス が舞踏の意で ὀρχέομαι オルケオマイ が動詞
演劇用語では他にも
theatre < θέατρον テアトロン 劇場の観客席
scene < σκηνή スケーネー sceneをシーンと読むのはちょっと無理があると感じるのだが^^; ギリシア語をそのままローマ字転写した綴り。意味は舞台の後ろの壁
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