巻線機の改良 その7 完成
- yasushi-takahashi
- 4月1日
- 読了時間: 2分
更新日:5月31日
張力をかける錘の機構はテコの原理で錘の15倍くらいの張力がかかるように設計した
プーリーを介して細いワイヤーで軸とつなぐ

ベースをどんな構造にするかまとまるのにちょっと時間がかかったがこんな形になった

錘をスライドさせるバーと錘は幅19mmのフラットバーを切って加工
厚さ4.5mmの鉄を5枚重ねてズレないように穴を明けるのは手で押さえてはとうてい無理なのでボール盤用のバイスを調達

本業は木工で金属加工は付随的なものだからそのための工具類は必要最小限でこれまで30年やってきた
ベンチバイスを買った時も思ったけどバイス類は早い段階で買うべき道具と痛感😅

最後にスライドする錘を固定するM6のネジ穴をタップで切って一連の金属加工が終了

錘部分を組み込んでワイヤーを連結してフィニッシュ
いらなくなった巻線を張って張力をかけて試運転してみた
各部は設計通りの働きをしているようだ
中国発注パーツの偏心によるブレもワイヤーで吸収されて振動などの問題なく回転している
金属加工の油で汚れてしまった木部を黒く塗ったのもなかなかいい感じww
弦が伸びた時のフックの軸方向の可動域は15mmくらいにしたけれどじっさい弦を張ってみればそんなにも動くものではなく、錘の重量が15倍される設計にしたので錘の動きが60mmとするとフックは4mmしか動かないから可動域は10mmあればじゅうぶんだった😅
弦の長さは楽器の大小でかなり違うので巻線機の右側をスライドするようにして弦の長さを調整できるように今まではクランプで固定していた
これがなんとも間に合わせ感満載だったので、今回もう一つの改良として30mm角のアルミフレームでベースを作ってボルトで固定するようにした
4か所の6角穴ボルトを緩めるとスライドすることができる
製作中と修理のために預かっている2台のクラヴィコードの巻線を近いうちに巻くことになるので、その時に本格稼働ということで今回の改良記はおしまい😁
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