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  • 執筆者の写真yasushi-takahashi

次のクラヴィコード

思っていたよりもクラヴィコードの音がしっかり録れていたのは流石。

音声さんに感謝ですm(_ _)m


次に作るクラヴィコードの構想です。

Ch. G. Friedericiのクラヴィコードは2台現存しています。2台とも音域はFF-f3の5オクターブ、unfrettedで長さが180cm近い大型の楽器です。そのうち1台はライプツィヒにあってこれは博物館から図面が出ていてFriedericiといえばこの楽器、現代作家が手がけるのは主にこれを元にしています。

もう1台はパリにあり設計はほぼ同じですが、Friederici作と特定されたのが比較的近年のことで、図面も公開されていないので製作例はわずかです。

この楽器の調査をして、響板の裏側に鉛筆書きのFriedericiのサインがあることを発見したのはベルギーのクラヴィコード製作家ジャン・トゥルネイで、晩年はほぼこの楽器しか作っていなかったようです。

2013年に彼の工房を訪ねた時に、頼み込んで彼の描いたこの楽器の図面をコピーさせてもらいました。「本当に作るのか?」と何度も聞かれ、何度も「イエス」と応えようやくコピーの許しをもらいました。

この図面は公開することが前提ではなく本人が分かればいいように描かれているので、市販の図面のように漏れなく描かれている訳ではありません。訪ねた2年後に亡くなった彼に今となっては聞くこともできず、ライプツィヒの図面と見比べて解読する作業から始めます。


パリの楽器博物館のリンクです。


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