カーブ可変フォノイコライザーのシミュレーション
- yasushi-takahashi
- 2022年4月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年3月17日
SNSでモノラルLPのカーブはローリミットが重要との指摘をもらって、となるとSPとおなじようにターンオーバーとロールオフとの組み合わせで切り替えるのはちょっとハードルが高い。
それで、当初の計画に戻ってSPとLPを切り替えた上でLPはRIAA、Decca、Columbia、AES、NABの5種類のカーブをプリセットで切り替える方式を検討し始めた。
モノラルLPのおもなカーブを比較するとこんな感じ。ブルーのラインがRIAA、ローリミットは特にDeccaがグラフでは低い、周波数では高いのが目立っている。AESはローリミットが設定されていないようだが、フォノイコライザの超低域は、レコードの反りやトーンアームの共振などでウーファーがフラつかないようにカットするのが普通なので30Hzくらいにとどめている。

それぞれのカーブで素子の定数をあれこれ変えながら偏差0.2dB以内に追い込んで上手く行ったつもりになっていたが...
次にLTspiceに組み込んでシミュレーション


.stepコマンドだけでは各パラメーターのすべての組み合わせ5x5x5x5=625通りをシミュレーションしてしまうので、ネットの情報を参考にしながら必要な5通りの組み合わせだけになるように.funcコマンドでcurveという名前の式を定義(名前はなんでもいい)、.paramで2つのキャパシターと2つのレジスターの定数をRIAAから順に指定してある。LTspiceでは変化させられるパラメーターは3つまでと書いているサイトもあったが、4つのパラメーターでシミュレーション出来ているようだ。
回路図の中のイコライザー素子のうちカーブによって変化させたい素子の定数は.paramで指定した変数が入るように{C1x}、{R1x}などと記述。
最初は記述ミスがあって一発では出なかったが、何度か見直し出てきたカーブが2番目のグラフ。1kHzのゲインに10dB以上の差がある(T . T) これでは切り替えるたびに音量調整が必要になるし、音量が変われば聴こえ方も変わるのでカーブによる変化を評価しづらいだろう。
スプレッドシートで検討した時は、各カーブの比較のために1kHzのゲインが0dBになるように補正してあって、その状態で素子の定数を決めていたためのこの結果(^^;;
スプレッドシートには1kHzでゲインがどれくらい下がるかを表示していたにもかかわらず、そのことの重要性を認識していなかった素人の浅はかさww
ゲインを揃えるためには、5つのイコライザー素子の中で固定していた56kΩを変化させる必要があるようだ。そうするとカーブ全体に影響がおよぶので他の素子の定数をまた1から検討しなければならない(T . T)
SPの方はターンオーバー、ロールオフ各6段階の切り替えでけっこう精度よく変化させられているようだが、LPの方はどうも一筋縄ではいかない。まあこうやって検討するのも楽しみのうちなのでぼちぼち進めたい(^^)
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