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  • 執筆者の写真yasushi-takahashi

カーブ可変フォノイコライザーのシミュレーション2

更新日:3月19日

ここで紹介する回路はまだ設計の途中段階のため大きな問題があります(^^;;


先週末は久しぶりの関西、土曜日は神戸で友人がイエスを歌うマタイ受難曲を聴いた。コロナで2度の延期を乗り越えての開催で、並々ならぬ苦労があったことと思う。

演奏者に見知った顔も少なくなかったこともあって、音楽と自分との距離が近く感じられて、進行するドラマに引き込まれた。

翌日から2日かけて京都でチェンバロの調整。限られた時間でやらなければならないことが多く、こんなに長時間集中して仕事をしたのは最近なかった^^;


引き続き カーブ可変モノラルフォノイコライザーの設計のために LTspiceでシミュレーションしている。問題だったモノラルLPの各社カーブのゲインを揃える方法が見つからず、その一方でSNSでのアドバイスをもとにやってみたらゲインを変えずにローリミットの調整ができるようになった。

なのでまたまた構想を変えてターンオーバーとロールオフの組み合わせでモノラルLPとSPとに対応させることにした。ただ、ローリミットを変化させるとターンオーバーも微妙に変化してしまうのでそれを補正する必要がある。したがってターンオーバーのどのポジションでも独立してローリミットを可変にすることは難しい。ローリミットが問題になるのはRIAA以外にはDecca、Columbia、NABでいずれもターンオーバーは500Hzなので、500Hzのポジションでのみローリミット可変とした。

これはローリミットの周波数が最も高いDeccaに設定した回路。上の小さな回路はスプレッドシートで決めたDeccaカーブの回路。この2つをグラフにすると

2つのカーブの差を1kHzが0dBになるように合わせて表示するための式が上に赤い文字で表示されている。26.33...の数字は1kHzの差をdBから倍率に換算したもの。

縦軸のスケールを変えて表示、ほぼ±0.2dB以内に収まっている。


ローリミットとロールオフを変化させてみるとこんな感じ。ロールオフは-12、-14、-16db@10kHzでローリミットは上からRIAA、NAB、Coumbia、Deccaに相当する。この組み合わせでゲインがほぼそろった状態で各社カーブを再現できるはず(^^)


次はターンオーバー250Hzに設定した時の回路。ロールオフを変化させるパラメーターをstepコマンドで記述して変化を見る。ロールオフは散々迷ったあげく最初の構想の6ステップとした。ターンオーバーもだがこのあたりは入手が容易なロータリースイッチの接点数との兼ね合いになってくる。


よく使うアルプスのものでは4回路3接点、3回路4接点、2回路5接点、2回路6接点、1回路12接点から選ぶことになるので、6接点に収めるか12接点まで増やすかの選択。上手くいくかどうか分からないものをいきなり12接点で組むのはやはり躊躇う。それにあまり細かく設定できるようにしてもいちいちカーブの対応表とにらめっこしながら聴くのは性に合わないだろうwww

想定通りに変化するかを確かめるためにそれぞれのステップごとに1kHzと10kHzのゲインの差を見る。measureコマンドで1kHzと10kHzのゲインを測定するところまではさほど難しくなかったが、その差を表示させるのに苦労した^^; それが1番下の行 .meas ac 1k-10k parm gain_1k/gain_10k

次が出力結果で6段階のロールオフごとの1kHzと10kHzのゲインとその差が表示されている。


これが分かるまでは1データずつスプレッドシートにコピーして計算していたので^^; これができた時はやった〜の気分(^^)/

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